ちいさこべえ【全4巻】東京下町の人情ドラマ
作品名:ちいさこべえ
著作者:望月ミネタロウ・山本周五郎
出版社:小学館
山本周五郎の小説『ちいさこべ』を現代を舞台に翻案した、東京下町の人情ドラマ
大工の若棟梁・茂次は、町内を襲った大火事により両親と実家の工務店「大留」を失ってしまいます。かろうじて火を免れた自宅に戻ると、お手伝いとして雇った茂次の幼馴染・りつが見知らぬ子供たちを世話していました。
火事で行き場を無くした福祉施設の孤児だと言います。最初は反対した茂次ですが、同じく身寄りのないりつは厄介もの扱いされてきた子供たちが放っておけません。
同じ町内の女子大生・ゆうこの手を借りながら、しばらくの間5人の子供を預かることにしました。
一方、大留の経営状態は火の車。それでも、誰の手も借りずに大留をやっていくと茂次は意地を張りますが、若棟梁である茂次と大留の職人たちとの間にも少しずつ溝が、、、
茂次は孤児の世話と大留の再建、二つの難題へ人情と意地で向かっていけるのでしょうか?
コマひとつひとつにインパクトがある、ハッキリした絵柄。映画的なカット割りや登場人物たちのファッションなど、とてもオシャレにまとまっている漫画です。
そうした見た目の現代っぽさの一方で物語は人情劇というギャップも面白く、「どんなに時代が変わっても人に大切なものは、人情と意地」という作品全体のテーマが表れています。
舞台のモデルになっていると思われる谷根千界隈が好きな方にも是非おすすめです。
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望月 ミネタロウ,山本 周五郎 小学館 2013-03-29
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