バオー来訪者【全1巻】最強の生物兵器バオーの覚醒！

タイトル名：バオー来訪者
作者名：荒木飛呂彦
出版社：集英社

主人公は、生物兵器「バオー」へと改造された青年「橋沢育朗」と予知能力を持つ少女「スミレ」の2人です。育郎は研究機関ドレスの実験体としてバオーを寄生させられました。家族とともにドライブ旅行中に交通事故にあい、仮死体として「ドレス」に拉致され研究所に移送される途中、偶然スミレによって目覚めさせられます。

以降、バオーの超人的能力を狙うドレスからの逃避行を中心に、2人の成長と相思を綴った物語となっています。襲ってくる敵たちも改造を施されていたりしているので超人同士の迫力のあるアクションシーンが見どころです。

バオーの戦闘描写は残酷なものが多く、敵は悲惨な最期を迎える様は「北斗の拳」を彷彿とさせます。作者は「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる荒木先生なのでその描写は結構グロテスクなものとなっています。

「ジョジョの奇妙な冒険」を描く前に連載された本作はすでに荒木先生の世界観がしっかり出来ていて、短い作品ながら根強いファンも多いようです。
近年、ＰＳ３で発売された「ジョジョの奇妙な冒険」の格闘ゲーム内にもシークレットキャラクターとしてこの「バオー」が登場しています。この事からも「バオー」の隠れた人気が伝わります。

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