トーマの心臓【全1巻】儚くも美しい少年時代を描いた名作
作品名:トーマの心臓
著作者:萩尾望都
出版社:小学館
ある日、陸橋から転落死したトーマ・ヴェルナー。
彼はギムナジウム(ドイツの学校)の生徒であり、学園のアイドルでした。
将来を嘱望された彼がなぜ死んでしまったのか……。
憶測が飛び交う中、同じギムナジウムの生徒であるユリスモール・バイハン(ユーリ)の元に一通の手紙が届きます。それはトーマが書いたらしい遺書でした。トーマは転落死ではなく、自殺をはかったのです。
騒然となった雰囲気が消え去らない学園に転校してきたエーリク・フリューリンク。彼がトーマにそっくりだったことから、ふたたび学園は騒ぎ出します。
エーリクは、トーマに同一視されることにいらだちを感じながら、トーマがどういう人間だったのか気になるようになります。
ユーリと仲良くなったエーリクは、彼がどうして死んでしまったのか、ユーリの告白を聞くのです……。
のちに、さまざまな少女漫画に影響を与えた伝説的な学園漫画です。
ギムナジウムという閉鎖的な世界、そして自己犠牲というテーマに夢中になった女の子が多数存在しました。
少年同士の恋とも友情ともつかない、あいまいな感情も熱狂の原因のひとつです。儚くも美しい少年時代を描いた名作です。トーマの怖いくらいの愛をぜひごらんください。
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