もがりの首【全1巻】人間の恨みと復讐が詰まった怪奇童話
作品名:もがりの首
著作者:森野達弥
出版社:ホーム社
一目見て「水木しげるか!?」と思うこと請け合いの強烈な水木しげるタッチの再現度。
それもそのはず、作者は小学生の頃から水木プロに通い詰めていた、水木しげる直属の弟子なのです。本作は「ゲゲゲの鬼太郎」とも通じる、人間の恨みと復讐が詰まった怪奇童話です。
第一話の舞台は戦国時代。織田軍の雑兵である佐平は敵陣の中で、ある親子に命乞いをして助けてもらいます。
すっかり改心し、仏門に入るという佐平。親子の家で働く、素焼きのお面をかぶった不気味な下男・もがりはそんな佐平の様子を冷ややかに見つめます。
その後、比叡山で頭を丸めて真面目に働く佐平ですが、それも長続きしません。だんだんと野心がよみがえり、ついに織田軍に戻って比叡山で得た敵軍の機密情報を横流ししてしまいます。佐平の手柄で成功を収める織田軍。佐平も従軍する中、焼け残った民家の瓦礫の下にかつて助けてもらった親子が!
自分がスパイしたことを知られている親子を生かしておくわけにはいかず、手をかける佐平ですが……。
殺された親子の恨みの花を咲かせるべく、もがりが復讐にやってきます。
時代を超えて存在し、非情な人間たちにありとあらゆる方法で復讐するもがり。最初こそ仮面の向こうで目が血走っていて不気味なもがりですが、意外とお茶目な面や抜けているところがあってだんだん愛着が沸いてきます。
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