バイオレンスジャック【全45巻】暴力の嵐を呼ぶ男？弱きものの救世主？
2016/02/06
タイトル名：バイオレンスジャック
作者名：永井豪
出版社：日本文芸社
19××年、関東全土を襲った巨大地震によって壊滅した関東は弱肉強食の無法地帯と化してしまいました。この地震は「関東地獄地震」と名付けられ、文字通り関東では地震後も地獄の様な状況です。この無法地帯では２つの大きな力を持つ者が居ます。一人はこの地獄の関東を力と狂気で牛耳り、特異体質とも言える自らの筋肉を鎧を身にまとい制御している魔王「スラムキング」。
もう一人はスラムキングと互角に戦うことが出来る男、『筋肉はゴリラ、牙は狼』と形容される２ｍ20ｃｍを超え、ナタのように巨大なジャックナイフを振り回す男「バイオレンスジャック」です。ジャックは暴力の嵐を呼ぶ男とも、弱きものの救世主とも呼ばれています。
ジャックに影響を受けた人間が成長していきスラムキングへの反旗をひるがえすための準備をしていく過程や、スラムキング以外の悪の権力者などのエピソードも多くあります。
その登場人物はかなりの数となっており、永井先生の他作品からスピンオフとして多数登場しています。まさに永井豪先生の集大成とも言われる作品と言えるでしょう。
永井先生の作品の中でも残酷描写がかなり多く描かれるものとなっています。その描写が関東が地獄と言われることに説得力を与えており、ジャックの存在が際立つものと感じさせられます。
