異形人おに若丸【全4巻】妖の王、鬼若丸と妖怪達との戦いを描く

タイトル名：異形人おに若丸
作者名：猿渡哲也
出版社：集英社

28年前、岐阜県山中で飛行機事故を起き、弘法大師空海が妖怪達を封じ込めるために張り巡らせていた結界は破られてしまいます。特に強い力を持っていた「妖の王」と形容される鬼若丸も解放されますが、同時に鬼若丸を狙う妖怪たちも解放されてしまいます。
飛行機事故から唯一生還した赤ん坊・立花一人（通称・ヒト）は現代に至るまで普通の生活を送り、現在はサラリーマンとして妻のユキと幸せな生活を送っています。会社が倒産してしまい、たまに見る不可解な夢に多少悩まされながらも求職活動をしているヒトは自分の中から聞こえてくる、自分とは別の声に気付きます。

28年前の事故の時からヒトの中に棲んでいた鬼若丸が語りかけていたのです。それと同時期に鬼若丸を狙う妖怪たちが現れ、ヒトは鬼若丸へと変身することとなり妖怪たちを倒していきます。

始めはそんな異常事態に抵抗を示すヒトでしたが、徐々に鬼若丸とともに戦う決意をし始めます。そして鬼若丸もヒトに感化され正義感が芽生え始めます。そんな二人を待ちうけるのは28年前の事件の黒幕です。妻であるユキも騒動に巻き込まれ一体どうなってしまうのでしょうか？

昔話で有名な、「桃太郎」や「弁慶」が猿渡先生の独特な切り口でアレンジされ登場してきます。巻数が少ないこともあり、急展開が多いですがその分中だるみせず一気に読み上げることが出来ます。

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