泣くようぐいす【全7巻】問題作者の少し真面目なスポーツ漫画！

タイトル名：泣くようぐいす
作者名：木多康昭
出版社：講談社

千葉県幕張地区にある高校の野球部を舞台としたギャグ漫画でありスポーツ漫画です。前作『幕張』の終了から2年、籍を講談社に移しての第1作目で前作同様に著名人をネタにしたパロディが多くあります。主人公の千石うぐいすが、あるきっかけで真面目？に野球をやり始めることになります。野球初心者でありながら持ち前の運動神経、動体視力の良さを活かしてバッティングセンスを見せつけます。

ライバルである原幕との試合や、幕張第一野球部内の出来事を時にシリアスに、時にコメディに描きます。当初は不純な動機や適度な脱線も折りまれつつも、野球漫画路線を突き進んでいましたが、途中でギャグ漫画路線を突き進むことになります。

しかし、野球シーンやキャラの過去エピソード等は割と本格的な内容で、読んでいる方もこの漫画がギャグ漫画なのか。それとも真面目な漫画なのか判断しかねる内容でした。そこが前作の『幕張』とは違い、実は作者の木多先生にはストーリーの描写力があることを表明した作品であると評価出来るものとなっています。

打ち切りという形で終わってしまいましたが、ラスト１０話くらいから最終話までの流れは、ある意味で編集部や読者への嫌がらせにも思えるほどの内容で一つの逸話としてファンから語り継がれています。

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