ぼくの地球を守って【全12巻】不朽の名作ＳＦが堂々完結！

作品名：ぼくの地球を守って
著作者：日渡早紀
出版社：白泉社

植物と感情を伝え合うことができる能力を持つ高校生、坂口亜梨子（さかぐち・ありす）は引っ越しをきっかけに、輪という小学生の男の子に出会います。
彼はなぜか亜梨子に執着し、つきまとうように。

同じ頃、亜梨子は奇妙な夢を共有しているという小椋迅八と錦織一成と知り合います。彼らは月にある基地から地球を観察する、異星人の夢を見ていたのです。ムーン・ドリームと名付けたその夢は、夢にしてはリアルすぎるものでした。

そして亜梨子も同じ夢を見たことから、他にも月の夢を見ている人間がいるのではないかと推測します。三人は雑誌にコメントを投稿し、前世の知り合い探しを始めます。

一方輪も、ESP能力と前世の記憶に目覚め、三人の知らないところで暗躍を始めます。果たして彼の目的とは何なのか、月基地はなぜ滅んだのか。全ての謎が明らかになるとき、月基地メンバーの運命の日がやってきます。

登場人物の前世と今の人生が交錯するファンタジー人間ドラマです。
前世の性格と今の性格の軋轢に悩み、自分の意思とは何なのか問い続ける登場人物たちはとても苦しそうです。ですがそれだけ、ラストシーンの美しさが胸を打ちます。

複雑怪奇な人間関係と、輪廻転生をテーマにした独特の世界観が魅力の少女漫画の名作です。

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